キリスト教団体が毎年開催している「国家祈祷朝食会」が今年、初めて中止されました。主催者の一部が、蔡英文総統がLGBTパレードへの参加を呼びかけたことに反発したことが原因だと見られています。
「国家祈祷朝食会」は、今年第20回となり、10月30日に開催されるはずでした。蔡英文総統は、総統に就任して以来、4年連続で出席していました。
しかし、今年、蔡英文総統が市民に対して、31日に開催された性的マイノリティー(LGBT)の団体が主催するプライド・パレードに参加するよう呼びかけたことから、主催者団体の中で蔡英文総統の参加を拒否するべきだとの声が起きたと伝えられています。
「国家祈祷朝食会」の準備委員会は、不必要な誤解を避けるため、異なる価値観に対して忍耐心を持つという教会の信念に基づいて、中止を決定したと表明しています。準備委員会は、各方面での意見の違いから対立が起きる可能性を、蔡英文総統に伝え、理解を求めたということです。
これについて総統府は、主催者団体の中でこのために対立が起きることを願っておらず、蔡英文総統は出席を辞退し、代理の派遣も行わないと表明しました。また、婚姻の平等追求、合法化は、民主主義による人権保護の実践だと強調しました。
また、今回の「国家祈祷朝食会」を中止した準備委員会の決定に対して、台湾基督長老教会は、新型コロナウイルス感染防止、国防、経済など各面で良好な成績を上げている蔡英文総統に参加を辞退するよう求めたことは、「国家祈祷朝食会」の開催の意義に反するものだと不満を示し、準備委員会からの脱退を表明しました。