EMS(電子機器受託生産サービス)世界最大手のホンハイ(鴻海精密工業)は、台湾の自動車大手のユーロン(裕隆汽車)と提携して、電気自動車のオープン・プラットフォームと主要部品の開発を進めています。
また、ユーロンとの合弁で開設した新会社の鴻華先進公司は、2年以内に電気自動車を発売する予定です。この新会社の鴻華先進公司は、今年3月に両社が契約に調印して開設されたもので、資本額は155億7600万台湾元(日本円およそ570億円)です。そのうちホンハイは79億4400万台湾元、51%の株式を保有します。
ホンハイの劉揚偉・会長はこのほど、新会社は電気自動車のソフトウェアとハードウェアのオープン・プラットフォーム、それに主要部品の開発を目指しており、オープン・プラットフォームをソリューションとして、電気自動車の開発の時間とコストを削減することが可能となると説明しました。これにより、2年ごとに新車種の発売が可能となる見込みです。
劉揚偉・会長は、世界の電気自動車の市場で、新会社が開発したオープン・プラットフォームのシェアは、2025年から2027年には10%に達するとの見通しを示しました。新会社は、オープン・プラットフォームと主要部品で、世界の自動車メーカーとの提携を目指します。
劉揚偉・会長は、ロボットと健康・医療の分野でも、これと同様の方式で、ソフトウエア・ハードウエアのオープン・プラットフォームを提供することが可能で、情報・通信産業での経験を、こうした産業に活用することができると指摘しました。
一方、ユーロンの厳陳莉蓮CEOは、自動車産業での内燃エンジンの設計概念は、電気に取って代わられ、まったく新しい自動車のサプライチェーンが構築されると指摘し、ホンハイとユーロンの異業種提携によって、台湾の産業のレベルアップを促進することができると表明しました。