外交部が27日夜に発表したところによると、27日台湾時間午後2時ごろ、宜蘭県蘇澳船籍の漁船「新凌波236号」が、東経123度15分、北緯25度48分、すなわち釣魚台(尖閣諸島)の西12海里の海上で、日本の海上保安庁の巡視船「くりま」(PS32)と衝突しました。この衝突で、船体の一部が破損しましたが、乗っていた台湾籍の2人、フィンピン籍の3人、インドネシア籍の2人、合わせて7人の乗組員はいずれも無事でした。
衝突の通知を受けた台湾の海洋委員会海岸巡防署の艦船「基隆艦」が、午後5時29分に現場の海上に駆け付け、漁船を保護し、証拠収集に当たると共に、無線で呼びかけましたが、巡視船「くりま」は返答せず、そのまま現場から立ち去りました。
漁船は28日午前5時ごろ、「基隆艦」の護衛の下に母港の南方澳漁港に帰り着きました。
今後、事件の詳細について行政院農業委員会漁業署と海岸巡防署が調査を行った後、外交部が調査の結果を見て日本側に必要な対応を求めることになります。
漁船の陳吉雄・船長は、当時は釣魚台から12海里より外の海域で漁具を回収していたところ、日本の巡視船が警告なしに衝突してきたと説明しています。
これについて、蘇貞昌・行政院長は28日、行政院はすでに漁業署、海岸巡防署に対して具体的な状況を詳細に調べるよう指示しており、今後、日本に対して状況の説明を求めると表明しました。
また、「我々の漁船が合法的な作業を行うことに対して、不当な扱いを受けることは許されない。我々は状況を理解した上で、日本に対して現場の状況がどのようなものであったのか説明を要求する。わが国の漁船に対して、いかなる不当な行為もあってはならない」と強調しました。
2016年5月以降、日本との協議で決められている台湾側の専属経済水域内で、台湾漁船が日本の巡視船に拿捕されたことはありません。