台湾産文旦(ブンタン、ザボン)が日本での輸入検査に合格し、20年ぶりに日本への輸出を実現しました。
農業委員会動植物防疫検疫局が25日に発表したところによりますと、台湾は、植物の病虫害の一種、「ミカンコミバエ」の発生地域ですが、日本は非発生地域です。このため、台湾産文旦を日本に輸出する場合、まず日本から検疫官が台湾に派遣され、台湾の検疫官と共に、これらの文旦に対して摂氏1度以下の低温で連続12日以上の低温検疫殺虫処理を施す必要があります。
日本の検疫官が台湾に来る際の費用は、すべて台湾の輸出業者が負担しなければなりません。しかし、今年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、多くの国では海外への渡航制限が実施されています。台湾も例外ではありません。ビジネスや仕事の関係で台湾へ来ても14日間の在宅検疫が求められています。
農業委員会動植物防疫検疫局は、新型コロナウイルスウイルスのパンデミックの影響を考え、日本側に、台湾の検疫官による文旦の検疫を行う権限を授与してくれる可能性について打診し、日本側の同意を得たため、動植物防疫検疫局の検疫官は、8月31日から9月13日まで、文旦に対して低温検疫殺虫処理を施しました。

日本に輸出される文旦の検疫を行う台湾の検疫官。(写真:動植物防疫検疫局提供、CNA)
台湾と日本双方の関係者の努力により、日本に輸出される文旦の第一陣1万1028キログラムは、日本に到着し、しかも日本側の検疫に合格し、通関手続きを順調に通過しました。
台湾は、以前も日本への文旦の輸出を試みましたが、実現できませんでした。1999年、双方は検疫条件について合意に達しました。しかし、輸出申請をした業者は、ごく少数でした。農業委員会国際処の統計では、2000年に日本に33トン輸出されただけで、その後、日本への文旦の輸出を申請した業者はいなかったということです。
農業委員会によりますと、今年、文旦の収穫面積は4000ヘクタールに達し、生産量は7万5429トンで、年間平均の7万671トンより7%成長しています。より多くの消費者に台湾産文旦を食べてもらい、市場の多元化を図ろうと、農業委員会は、市場の開拓に積極的に取り組んでいます。今年は、日本を含めて海外へ文旦を5000トン輸出する予定です。