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アメリカ国務次官の訪問、台湾側との会談は非公開

  • 21 September, 2020
  • 早田健文
アメリカ国務次官の訪問、台湾側との会談は非公開
蔡英文総統(中央)が台湾を訪問したアメリカのクラック国務次官(左)一行を晩さん会に招待。台湾積体電路(tsmc)創業者の張忠謀氏(右)も出席した。(写真:総統府)

アメリカのクラック国務次官が率いる訪問団一行が、17日~19日、台湾を訪問し、蔡英文総統、蘇貞昌・行政院長などとも会見しました。この訪問で、台湾側の高官との会談がすべて非公開だったことから、双方の間で何が話し合われたのか、論議を呼んでいます。クラック次官は、経済成長・エネルギー・環境を担当しています。

これについて蔡英文総統は20日、「クラック国務次官の台湾訪問では、台湾とアメリカの経済協力について各種の分野で、様々なテーマが話し合われた。それには、インド太平洋地域、5G(第5世代移動通信技術)、デジタル技術、経済繁栄ネットワーク、エネルギー、インフラそれにグローバル・サプライチェーン再編などが含まれており、基本原則でコンセンサスを得た。収穫は豊かなものであり、今後、双方が各テーマと協力項目について、引き続き積極的な討論を進めることが期待できる。また、早い時期に台湾とアメリカの間の経済対話が進められることを希望している」と語りました。

クラック次官は、今回の台湾訪問で、台湾当局の異なる部門の関係者と会見すると共に、18日夜には総統官邸で蔡英文総統との晩さん会に参加しました。また、19日に7月30日に亡くなった李登輝・元総統の追悼礼拝に出席しました。

蔡英文総統は、「クラック次官の訪問は、台湾とアメリカの関係にとって重大な進展であり、この41年で台湾を訪問したアメリカ国務省の最高レベルの高官だ。これは、アメリカが李登輝・元総統の台湾の民主化に対する貢献に敬意を払っていることを示すものであり、台湾とアメリカが共に民主主義の価値を共有する強いパートナーであることを十分に示すものだ。アメリカが実際の行動によって台湾に対する支持を表明してくれたことに感謝する」と語りました。

なお、官邸でのクラック次官との晩さん会に、台湾最大の半導体企業である台湾積体電路(tsmc)創業者の張忠謀氏を招待したことについて、「張忠謀氏はtsmcという企業を代表するだけでなく、台湾のハイテク産業の代表だ。晩さん会に出席してもらうことで、我々はより深く世界の動向を把握することができ、また世界に台湾の状況を理解してもらうことができる。台湾の半導体、情報・通信機器産業は、世界のサプライチェーンの鍵を握っている。それを守り、また世界に信頼してもらうことで、我々が世界のサプライチェーンにおける核心となる地位を全力で獲得することを願っている」と指摘しました。

クラック次官は18日、宿泊先のホテルで、行政院で経済を担当する閣僚の沈栄津・行政院副院長、王美花・経済部長、鄧振中・行政院政務委員などと会見し、将来の台湾とアメリカの間の経済対話の進め方などについて話し合ったもようです。

今回のクラック次官の台湾訪問について、台湾の外交部は、「台湾での滞在時間は48時間足らずだったが、成果は豊かだった。政府の関連部門は、今回の各項目の話し合いの結果について、引き続きアメリカ側と協力を進め、台湾とアメリカの間の経済的な連携を強化し、さらに共通の価値に基づいたグローバル・パートナーシップ関係を強化する」とだけコメントしています。

また、経済部の王美花・部長は20日、クラック次官との会談の内容について説明を行い、「主に双方がそれぞれの政策を説明すると共に、台湾とアメリカとの間のハイレベルの経済対話のテーマについて、5Gの安全性、サプライチェーン再編、インド太平洋戦略、新南向政策、インフラ・エネルギー、投資審査、世界での女性の経済的エンパワーメントなどを内容に盛り込むことを確認した。双方は今後、細部について交渉を進め、正式対話の早期開催を希望している」と指摘しました。

ただし、関心を集めている台湾とアメリカの間の相互貿易協定(BTA)締結について話し合ったのかどうかについては、王美花・部長は、「互貿易協定はアメリカ通商代表部の担当だ。今後、はっきりとした情報があれば、公開で説明する」と指摘しただけでした。

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