台湾北部・新北市のある薬局の薬剤師が3日、政府が提供する実名制で販売するマスクのうち、中国製の疑いがある、「安徽製」などの簡体字のあるマスクが混ざっていることに気付き、関連機関に通報しました。
関連機関が調査した結果、「ナショナルマスク生産チーム」の一員である、新北市にあるマスクメーカー、「加利科技有限公司」は、今年8月、中国から非医療用のマスクを337万枚輸入して、その上に自社のブランド名「Carry mask」を加え、台湾製と偽って実名制のシステムを通じてそれを台湾の消費者に販売していることが分りました。
衛生福利部(日本の厚労省に類似)の陳時中・部長(=大臣)は3日午後、報道陣のインタビューに答え、「加利科技有限公司」は今年3月、海外から「MIT(メイド・イン・タイワン)」の文字があるマスクを340万枚輸入し、台湾で販売しようとしていた際、摘発され、罰金が科され、マスクもすべて処分されたと明らかにしました。
陳時中・部長は4日午後、このニセ台湾製マスク事件は、短期間台湾製マスクに影響を及ぼすかもしれないが、台湾製マスクの品質には問題はないと強調、関連機関の調査を通じて「ナショナルマスク生産チーム」の名誉挽回を図ろうとすると説明しました。
一方、蔡英文・総統も4日、このことについて報道陣のインタビューに答え、「これは許せないこと。国民を感染症の危険に晒されるからだ。しかも、我々の『ナショナルマスク生産チーム』にも影響を及ぼしているからだ。とりわけイメージと信頼感への影響が大きい。そのため、絶対許さない」と強調しました。
行政院の蘇貞昌・院長も、このマスクメーカーは個人の利益のため、中国産のマスクを台湾産と偽って販売し、摘発された後、その責任を国に転嫁しようとしている。これは、詐欺行為のみならず、薬事法にも違反していると指摘しました。
衛生福利部の陳時中・部長は、すでにこのマスクメーカーに稼働停止と出荷停止を命じたとし、業者が主張する中国製のマスクの品質が台湾製よりいいということについて、品質検査をする必要はない。違法が先だから。みなが先に違法行為を行ってから品質検査を求めるなら、社会が大混乱に陥ることになると反論しました。