台湾の大手航空機開発・製造メーカー、「漢翔航空工業公司」とアメリカの大手航空機・宇宙船開発製造会社、ロッキード・マーティン社が、台湾の国防の自主性を高めるために共同で設置する、「F-16戦闘機メンテナンスセンター」の供用開始セレモニーが蔡英文・総統主催の下、8月28日に行われました。
これにより、台湾の航空宇宙産業が世界に一歩踏み出し、将来戦闘機のメンテナンス時間が大幅に短縮され、稼働率も上がり、国防前線における航空戦力を確保することが期待されています。
蔡英文・総統は挨拶で、「中華民国台湾の主権を守り抜き、地域の平和と安定を維持するには、妥協ではなく、堅実な国防を持つこと」と強調し、国防産業を推進し、国防の自主性を高める方針は、台湾が正しい道を歩んでいることを証明していると話しました。
蔡・総統は「国防産業の推進は、台湾の国防の礎で、国軍の戦力を高めるためだ。台湾の決意の表れでもある。世界に国土を守ろうとする台湾の意志を見せたいためだ。「平和有りての国防」、と私が再三強調しているが、それだけではない。これからはさらに、国防を通して産業を振興させたい」と述べました。
蔡・総統によりますと、産業チェーンを確立し、技術移転で成果をあげてから、はじめて産業を発展させることが出来、より多くのハイテク人材を育てられ、台湾のさらなる繁栄を図ることが出来るのです。F-16メンテナンスセンターは、国内業者を優先にして編成させ、今後30年の産業売上高は、およそ台湾元795億元(約日本円2860億円)に達し、年間600人あまりの就職チャンスを作り出し、産業全体の効果と利益は、台湾元2000億元(約日本円7198億円)に達すると予想されています。
蔡・総統は、関連部会が漢翔航空工業に定期的に投資を誘致するための説明会を開くよう指示し、国内の関連産業がメンテナンスセンターに参入する意欲を高め、さらに一歩進んで台湾が世界の航空宇宙サプライチェーンにおける地位を上げるよう期待しています。蔡・総統は、また、ロッキード・マーティン社に対して、台湾の業者が国際認証を取得するよう協力し、双方の明るい未来をともに切り開こうと呼びかけました。
近年台米の軍事面における相互信頼関係がますます緊密になっています。アメリカは、台湾に新型のF-16V戦闘機66機を供与することを決めたほか、F-16Vの製造会社、ロッキード・マーティンは2019年12月、漢翔航空工業と「F-16戦闘機のメンテナンスセンター」を共同設置することを決めました。8月28日に落成したこのセンターは、ロッキード・マーティン社の認可を受けてアジアで設置された唯一のメンテナンスセンターです。
(編集:曽輿婷/王淑卿)