高雄市長の補欠選挙は、8月15日に投票が行われ、即日開票で与党・民進党の陳其邁氏が当選しました。陳其邁氏の得票数は67万1804票で、得票率は70.03%でした。前回、2018年の選挙で最大野党・国民党に奪われた高雄市政を、民進党が取り戻すことに成功しました。
ただし投票率は、41.83%にとどまり、2018年の高雄市長選挙の際の73.54%を大きく下回りました。
中央選挙委員会によりますと、今回の高雄市長補欠選挙は、有権者数が230万1597人で、投票者数は96万2826人でした。
当選した陳其邁氏の高雄市長としての任期は、本来、2018年の高雄市長選挙での当選者の残りの任期で、2022年12月24日までの約2年4カ月です。
今回の選挙は、陳其邁氏のほか、国民党の李眉蓁・候補、野党・台湾民衆党の呉益政・候補の3人の争いとなりました。投票の結果、民進党の陳其邁氏が67万1804票、得票率70.03%で当選しました。この他の候補は、国民党の李眉蓁・候補が24万8478票、得票率25.90%、台湾民衆党の呉益政・候補が3万8960票、得票率4.06%でした。
2018年の高雄市長選挙では、国民党の韓国瑜・候補が89万2545票、得票率53.87%を獲得し、今回、補欠選挙に勝利した陳其邁・候補の74万2239票、得票率44.80%を上回って当選しました。これにより、民進党は20年間続いていた高雄市長のポストを失いました。
しかし、今年6月6日に行われた韓国瑜・高雄市長に対する罷免投票が93万9090票の賛成で成立したことから、韓国瑜・市長は失職しました。今回の高雄市長の補欠選挙は、韓国瑜氏の高雄市長としての残りの任期を務める市長を選出するものです。前回、落選した陳其邁氏は、この選挙に再挑戦し、当選を果たしました。
陳其邁氏は55歳で、台湾北部・基隆市に生まれ、2歳の時に高雄市に移転しました。中山医学院医学学部を卒業し、国立台湾大学公衆衛生修士号を取得しました。これまで、立法委員、総統府副秘書長、行政院政務委員兼報道官、高雄市長代行、民進党副秘書長、行政院副院長などを歴任しました。2018年の高雄市長選挙に落選した後、副首相に当たる行政院副院長に起用されていましたが、今回の高雄市長補欠選挙に出馬するため辞任しています。
高雄市長に当選した陳其邁氏は、勝利宣言で「産業のレベルアップ」、「雇用の増加」、「重要交通建設の促進」、「大気汚染問題の解決」を約束しました。
一方、大差で敗北した最大野党・国民党の江啓臣・主席は、「2022年の次の高雄市長選挙で、国民党は必ず再起する。国民党は絶対に志を失わない」と表明しました。また、「今回の選挙結果で、高雄市民が国民党を否定したとは考えていない。国民党に対して教訓を与えたのだ。国民党は、その痛みを感じることで、改革の決意をより固いものにすることができる」と語りました。
当選した陳其邁氏は、早ければ24日に就任する予定です。楊明州・高雄市長代行は、新しい市政チームへのバトンタッチを準備すると表明しました。