総統府秘書長の蘇嘉全氏が2日、蔡英文総統に対して辞意を表明し、辞任が認められました。総統府秘書長は、総統を支える要職で、蘇嘉全氏は、国会議長に当たる立法院長を務めたのち、蔡英文総統が再選され、総統二期目に入るのに伴って、5月に総統府秘書長に就任したばかりでした。
後任の総統府秘書長には、海峡交流基金会会長の李大維氏が就任します。李大維氏は、外交部長、国家安全会議秘書長などを歴任しています。
蘇嘉全氏は辞任に当たって声明を発表し、「最近、自分に対する中傷が相次いでおり、また家族がかかわった事件の影響のため、蔡英文総統に迷惑をかけており、非常に申し訳なく感じている」「これ以上、蔡英文総統に迷惑をかけないため、また捜査当局が政治的な考慮に影響されず十分に司法精神を発揮することができるようにするため、総統府秘書長の職を辞任する」と表明しました。
また、「政治に従事して30年余りになるが、どの職についても清廉潔白を守って来た。自分も妻も、汚職事件で捜査を受けたり起訴されたりしたことはない」と指摘し、最近の自分に対する中傷は悪意によるものだと強調しました。
捜査当局はこのほど、収賄の容疑で5人の立法委員および立法委員経験者の取り調べ、身柄拘束を行いましたが、その中に、蘇嘉全氏の甥にあたる与党・民進党所属の蘇震清・立法委員が含まれています。蘇嘉全氏の辞任がこの事件と関係があるのか、注目されています。