与党・民進党は19日、台北市内で党大会を開催しました。
この中で蔡英文・総統は、党主席として演説を行い、台湾にとって現在、最も重要な改革は憲法改正だと強調し党内に対して憲法改正案を迅速にまとめるよう求めると共に、野党に対しては、憲法改正のタイミングを大切にし、選挙権の18歳への引き下げと考試院・監察院の廃止を優先して推進するよう呼びかけました。
また、蔡英文・総統は、党員に対して、改革の推進、青年の育成、民主主義の強化、高雄市長補欠選挙での勝利などを指示しました。
蔡英文・総統が公開で演説を行うのは、5月20日の二期目の総統就任式以来です。この中で、蔡英文・総統は、「台湾は新型コロナウイルス感染対策でこれまで多くの難関を乗り越えてきた。現在、最も重要な課題は経済回復だ。『振興三倍券』の発行が始まって最初の週末、各地には多くの消費者が出かけており、経済振興に良いスタートを切った」と指摘しました。その上で、「感染対策に良い効果を上げたが、国民が政府のすべての政策を支持ているわけではない。一時的な満足度の高さによって方向を見失えば、いつでも国民の支持を失うことになる」と指摘しました。
さらに蔡英文・総統は、総統と議会での多数を民進党が掌握していることに対して、こうした状況は必ず腐敗を招くと言われていることについて、「自らの行動によって、民進党政権にそうしたことが起きないことを証明しよう」と、党員に対して呼び掛けると共に、政治のプロとしての倫理に基づいて、クリーンな政治という国民の期待を満たすことのできるルールを定めるよう、党のクリーン政治委員会に対して指示しました。
また、政治運営の過程では、改革のテンポにあるいはいくらかの妥協が必要になることもあるが、それでも政府は改革推進を呼びかける役割を担い、価値観を提示し、世論を進歩の方向に引っ張っていく必要がある」と指摘し、民進党のシンクタンクと政策会に対して、今後20年、30年後の台湾社会の発展についての新しい展望を定めるよう要求しました。
蔡英文・総統は、新型コロナウイルス感染が世界に影響を与えている中で、「民主主義は世界を前進させる最も重要な鍵だ。自由、民主、人権は、台湾が持つ最も重要な価値感だ。民進党は与党として、権威主義の前に頭を下げたり、脅迫に屈したりすることもない。台湾のためにこの価値観を守ることは、台湾が実践する民主主義の経験を、国際社会に貢献させることだ」と語りました。
この民進党の党大会は、大会宣言を可決しました。この宣言では、「中国大陸の台湾に対する脅威が日増しに強まる中で、主権を守り、民主主義によって台湾を守ることは、民進党の使命であり、これまでの『中国大陸に対抗し、台湾を守る』中での、国民の団結・支持の強化、新型コロナウイルス感染対策での成果を基礎に、民進党は民主主義の価値観を共有する国際社会と結びつき、理念の近い国との協力関係を強化し、善良な力で全世界に貢献するに努める」と強調しました。
また、「世論の起伏と社会が政権にかける期待に対して、民進党は一貫して謙虚で反省を怠らない態度を維持してきた。国民が台湾にとって最も適切な選択を行ってくれることを信じてきた」と表明しました。