最大野党・国民党に所属する立法委員20人余りは、28日午後から立法院の議場を占拠しています。これは、蔡英文・総統が監察院長に前総統府秘書長の陳菊氏を指名したことに反対するためです。
監察院とは、公務員や行政機関の不正に対する弾劾権・糾挙権の行使、各種国家機関の財政状況・決算の会計監査など、国政調査を行う政府機関で、総統が指名し、議会である立法院の承認が必要です。国民党による議場占拠は、立法院で多数を占める民進党がこの承認決議を可決することを阻止することが目的です。
国民党の江啓臣・主席は、陳菊氏は監察院長として不適任であり、同時に提出されている監察委員のリストも、与党・民進党関係者が大部分を占める政治的な利益分配の結果であり、受け入れることはできないと表明しました。
これに対して、陳菊氏は、悪意の中傷であり、引き下がることはないと強調しています。
国民党の立法委員が議場を占拠していることについて、議長である游錫堃・立法院長は、各政党が理性を取り戻し、民主主義に立ち戻って対処してほしいと呼びかけています。
また、議場を占拠している国民党の立法委員を応援するため、立法院の前では抗議デモが行われています。