財政部統計局が8日に発表した最新の輸出入統計によりますと、今年4月の台湾の輸出は252億4000万米ドルで、昨年の同じ月に比べて1.3%減少でした。また、先月6月に比べて10.7%減少でした1カ月当たりの輸出額としては、春節(旧正月)休みで稼働日が少なくなる月を除けば、2017年5月以来、この3年近くでの最低となりました。これは、新型コロナウイルス感染が欧米に拡大したこと、原材料の国際価格が下落したことが主な原因です。
財政部では、5月の輸出はさらに減少すると予測しており、輸出幅は4%から6%の間だと予測しています。今年第2四半期(4~6月)の輸出がプラス成長になることについては、「非常に難しい」と指摘しました。
財政部統計処によると、新型コロナウイルス感染が欧米に拡大し、感染拡大を防ぐため各国が都市封鎖などの措置を実施して人の移動を制限していることから、経済活動が影響を受けているということです。そのうち、特に従来型産業の製品の輸出の多くが影響を受けて減少しています。最も影響が大きいのが鉱産物製品です。新型コロナウイルス感染による需要の減少、それに国際原油価格の下落の影響を受ける中で、一部の製油所が定期メンテナンスに入ったことから、鉱産物の4月の輸出は4億5000万米ドルで、昨年の同じ月に比べて63.2%減少となりました。
繊維製品も、新型コロナウイルス感染の影響で海外の消費市場が縮小したため、4月の輸出額は昨年の同じ月に比べて37.4%減少でした。
このほか、化学製品、卑金属 が20%前後の減少となっています。
一方、主要な輸出項目のうち、電子部品、情報・通信・視聴覚機器、光学器材の輸出は、プラス成長でした。電子製品は、従来型産業製品に比べて好調を見せています。
財政部統計処では、4月の輸出の減少幅が1.3%にとどまったのは、比較の対象となる昨年4月の水準が低かったためだと指摘しています。
また、台湾の4月の輸入は、229億7000万米ドルで、昨年の同じ月に比べて0.5%増加、前の月に比べて9.9%減少でした。前の月に比べて減少となったのは、半導体製造設備の輸入が減少したこと、原油価格が急落したこと、鉱産物製品の輸入が減少したことが主な原因です。