新型コロナウイルスの集団感染が起きている海軍の艦隊「敦睦艦隊」磐石艦は、21日時点で、合計27人の将兵と実習生の感染が確認されました。台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部、中央感染状況指揮センターの専門家諮問チームの召集人を兼務する、国立台湾大学の張上淳・副学長は20日、磐石艦の診療記録で発熱の症状があった人5人に抗体検査を行った結果、3人から抗体反応が確認されたと発表しました。
張上淳・副学長は、「5人のうち、抗体反応が現れた3人は、前夜のPCR検査では陰性だったが、体内に抗体があることは、前はウイルスに感染していたことだ」と説明しました。
中央感染状況指揮センターによりますと、3人は2月21日に乗艦。艦隊は3月12日から15日にパラオに寄港し、4月9日に台湾南部、高雄市の左営に到着、15日に下船したということです。
艦内の診療記録によりますと、5人に発熱の症状が出たのは、3月21日から26日の間です。これにより、張・副学長は、抗体のある三人は、磐石艦に乗った後に感染したと推断しています。
張・副学長は、「5人が発熱した時期を見ると、軍艦に乗る前に感染した可能性が低く、おそらく艦内で発病したと判断している。台湾に到着した15日から19日まで、PCR検査はすでにウイルスを検出できなくなったが、抗体反応が確認された」と分析しました。
中央感染状況指揮センターの指揮官を兼務する、衛生福利部の陳時中・部長は、軍艦にいた将兵の人数が多いため、全員に対して血清検査を行い、感染経路を把握するよう努力していると説明しました。
指揮センターは磐石艦の感染状況に基づいて今回の集団感染は第二波であることを判断し、潜伏期にある感染者は、これから相次いで発症するだろうと予測しています。同艦の将兵と実習生は、すでに全員隔離されています。同センターは引き続き感染経路を調べていくということです。
なお、各地方自治体は、感染者が下船後に出入りしていた、10の県と市にある100カ所近くの公共スペースを公表し、同日に訪れた人に対して自主健康管理を呼びかけています。
(編集:曽輿婷/王淑卿)