台湾大学の研究チームはこのほど、30秒で肺炎かどうかを検査できるモバイル検査機を開発しました。台湾では、新型コロナウイルス感染の拡大を防止できるかどうか、正念場にさしかかっています、こうした中で、検査のスピードを上げることが重要になっています。
このモバイル検査機で肺炎であることが確認され、しかも新型コロナウイルス感染の疑いがある場合、コンピュータ断層撮影などのさらにレベルの高い検査によって、確認を行います。
開発に当たった台湾大学のチームは、現在、この「肺炎モバイル検査機」について、医療用機器としての許可証の申請を行っているところです。将来、この機械を使って空港で入境してくる人たちに対するスクリーニングを行い、新型コロナウイルス感染をいち早く検出し、台湾へのウイルスの侵入を防ぐことが期待されます。
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ちょっと見ると、大きなヘッドホンのような形をしています。しかし、耳に付けて使うものではありません。
「まず、深呼吸をしてください」
この機械を腰の部分に付け、そのまま30秒呼吸を続けると、結果が表れます。
「この機械は簡単で、身体に負担もありません。30秒間身体に付けておくだけで、肺炎があるかどうかを教えてくれます」と話すのは、台湾大学医学部の倪衍玄・部長です。
この機械は、肺炎モバイル検査機です。台湾大学医学部の医療器材映像研究所の研究チームが開発したもので、肺炎患者を短時間で見つけ出すことができるものです。
「直接、肺にウイルス感染によって生じた浸潤 (しんじゅん). があるかないかを検査します。あるかないかが、すぐに分かります」。こう説明するのは、台湾大学医学部の医療器材映像研究所の林世明・所長です。
「肺炎モバイル検査機」によって、肺の組織の液体の変化を計測することで、炎症がないかどうかが分かります。
症状がない人は検出できませんが、それを除けば、この検査機は、肺炎の症状があるかどうか、その程度はどのくらいかを数値によって示すことができます。
こうしてスクリーニングを行った後、コンピュータ断層撮影を通じて、より詳細な結果を調べることができます。
研究チームは、将来、この「肺炎モバイル検査機」を空港に設置して、初歩的なスピード・スクリーニングを行い、もし新型コロナウイルス感染の疑いがあれば、さらに一歩進めて、コンピュータ断層撮影を使って確認することができるようになることを願っています。
現在、台湾大学のチームは、医療用機器としての許可証の申請を行っているところです。研究チームにとっては、時間との競争です。最も速いスピードで、このやっかいなウイルスの侵入を防ぐことが願いです。
台湾では、3月19日から、外国人の入境は、一部の許可を持つ人を除いて、全面的に禁止されています。また、国籍を問わず海外から台湾に入った人に対しては、14日間の待機が求められます。この間、勝手に出歩いた場合は、最高100万台湾元(日本およそ360万円)の罰金が科されます。
さらに、4月8日午前零時まで、台湾の空港でのトランジット(乗り継ぎ)は禁止されます。
なお、新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染症指揮センター」は、室内で100人以上の人が集まる活動、室外で500人以上の人が集まる活動は行わないよう呼びかけています。