今、音楽の授業では、リコーダーを吹いてはいけません。
音楽教師:「こうすれば、互いに直接、触れることはありません。ハーモニーはハミングで。大きな声で歌うのはだめです」
多機能教室は、1日に少なくとも5つのクラスが使います。新型コロナウイルス感染の防止はおろそかにできません。
美術の授業の前には、窓を開けて通風します。この美術の授業は、切り紙です。
授業が終わると、手に触れたものは、机だけでなく、皆が使ったカッターマットも消毒液で拭きます。
先生:「スイッチ、本体、キーボード、マウス。一通り消毒します」
コンピュータ教室では、授業が終わると、先生が消毒液を使って丁寧に消毒しています。ウイルスを次に教室を使うクラスの生徒に残さないためです。
台湾北部の1人の高校生が、今年1月にギリシャに旅行に行き、3月に台湾に戻ったところ、新型コロナウイルス感染が確認されました。困ったことに、この生徒は、感染が確認される前、学校に行っていたのです。
これまでに、16人がこの生徒と接触したことが確認されています。感染者が学校に入ったことが確認されたのは、これが初めてです。
中央感染状況指揮センター指揮官を兼務する衛生福利部の陳時中・部長は、「1月にギリシャに遊びに行って、3月5日にようやく台湾に帰ってきた。その間、自由自在に動き回っていた。台湾に戻って来てから、いろいろな活動に参加している。このため、台湾で感染のクラスターが発生するリスクが大きく高まっている」と説明しています。
台湾大学付属医院小児感染科の黄立民・主任は、「感染のクラスターの中で、症状が出ない人が多ければ、大きな問題です。中央感染状況指揮センターも、聞き取りができる範囲でしか、接触者を確認できません。生徒本人も、誰と接触したのかはっきりわかりません。トイレに行ったり、売店に行ったり、体育館に行ったときに、どのクラスの生徒と接触したのか覚えているはずがありません」と指摘します。
ギリシャから帰ってきて感染が確認されたこの高校生が所属しているクラスは、直ちに14日間の学級閉鎖となりました。
ただし、学級閉鎖の間、このクラスの生徒たちは学校に行くことができません。家の中で過ごすことになりますが、家の中にもしお年寄りがいれば、あまり近づいてはいけません。高齢者は感染のリスクが高いとされるグループなので、感染を避けるために細心の注意が必要です。
(原稿:早田健文/収録:曾輿婷)