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台北市の古刹・龍山寺、環境保護のため線香の使用を禁止

  • 16 March, 2020
  • 早田健文
台北市の古刹・龍山寺、環境保護のため線香の使用を禁止
台北市の龍山寺では、3月13日から、れまで行ってきた参拝客への線香の無料提供を停止し、参拝客が自分で線香を持ち込むことも禁止する。線香に代えて、心でお祈りするという、信仰のエコ化が進められている。

台北市の龍山寺は、多くの参拝者や観光客を集めている有名なお寺で、建立されてから281年の歴史があります。

台湾の寺院や廟では、お参りに来る人は誰もが線香に火をつけて、祈りを捧げます。しかし、線香から出る煙が、人体の健康を害すると共に、大気汚染の原因になることから、政府は寺院や廟での線香の使用を減らすよう推奨しています。

この龍山寺では、環境保護の観点から、2017年からそれまで行っていた線香の無料提供をやめ、境内での線香の使用を減らすことに努めてきました。しかし、それでもPM2.5の濃度が依然として高いため、信者の人たちの健康と環境の保護を考慮して、3月13日から、参拝者が線香を使用することを全面的に禁止することになりました。

台湾の大型の寺院や廟では、参拝者の線香の全面的な禁止は、これまで台北市の行天宮でも実施されていますが、龍山寺はこれに続くものとなります。

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3月13日から、台北市の龍山寺では、線香の煙が充満する台湾の寺院や廟荘ならではの光景が見られまくなります。これまで行ってきた参拝客への線香の無料提供を停止し、参拝客が自分で線香を持ち込むことも禁止されます。参拝者は、線香に代え、心の中でお祈りをすることになります。

参拝者。「仏さまにお祈りする時は、手を合わせればいいんです。お願いごとをしたい時も、同じですよ」

龍山寺は建立から281年になり、多くの信者が訪れます。信者が多いため、使われる線香も膨大な量です。このため、PM2.5の数値が高くなりすぎます。大気の質、周辺への影響、そして信者の健康を考慮して、線香を焚くことを禁止することが決まりました。

龍山寺の黄書瑋・董事長は、「線香が多い時は、PM2.5の濃度が高くなります。行天宮では、線香を使わない時の88倍にでした。篤い信仰を集めるということは、線香の数とは関係がありません。信仰する人がどれだけいるかです」と話します。

台北市の大型の廟・寺院で、参拝者の線香使用を禁止するのは、行天宮に続いて、龍山寺が2カ所目です。ただし、香炉はまだ置かれています。毎日、廟を管理する人が大きな線香を焚いて、信者のために祈ります。ただし、信者が線香を焚くことは禁止です。

歴史ある古い寺院・廟でも、線香に代えて、心でお祈りするという、信仰のエコ化が進められています。

龍山寺では、「良い事を行い、良い心を持ってはじめて、平安とご加護が得られる」と話しています。

台北市万華区にある龍山寺は、正式名称が艋舺龍山寺です。外国人観光客にもよく知られていて、大勢の外国人観光客が訪れています。

本尊は仏教の観世音菩薩ですが、孔子、関羽、媽祖など、道教や儒教の神様もまつられています。1985年に台北市の市定古跡に指定され、2018年には国定古跡に昇格しました。

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