最大野党、国民党では9日、新たな主席に江啓臣氏が就任しました。1月15日に総統選挙と立法委員選挙の大敗で引責辞任した呉敦義・前主席の任期を引き継ぎ、来年の8月20日まで党首を務めることになりました。9日の就任式には、国民党の呉伯雄・元主席、馬英九・前総統、呉敦義・前主席が出席、主席選挙で落選した郝龍斌氏と、朱立倫・元主席らは欠席しました。
江啓臣・新主席はあいさつで、「選挙の終わりは団結の始まりである。国民党に必要なのは、世代の対抗や衝突ではなく、世代を越えた対話と協力だ」と指摘し、「先人の後を受け、後世に展開を示す役として、党内で全世代の理解と提携の促進に尽力し、共に前へ進もう」と呼びかけました。
1月11日に投票が行われた第15代正副総統選挙で、国民党が大敗した後、海峡両岸の位置づけに関する国民党の論述に注目が集まっています。江・新主席は、「中華民国の自由と民主の価値を守ることが原則。それから両岸の平和と共同福祉を求める。ただし、現在の国民党にとっての急務は、改造・改革だ。まず、国民の信頼を得てから初めて両岸問題に言及することが出来る」と強調しました。
江啓臣・新主席は、「近年国内外の情勢の変化により、海峡両岸の相互信頼関係は確実に大きなチャレンジに遭遇していて、未来は私たちによって再建されるべきだ。ただし、いま国民党にとって大事なのは自身の改革と再造だ。まず台湾社会の信頼を取り戻してから初めていかにして両岸間の意見の相違を解消するかについて有意義に言及することが出来る」と話しました。
江・新主席は選挙運動期間中、11人による政策決定プラットフォームを作る構想を出しました。9日の就任式で、江・新主席は国民党中央常務委員会に対してこのプラットフォームの構築に対する許可を仰ぎ、党主席の決定をより民意に近く、より周到なものにするよう努力する」と話しました。
「国民党中央常務委員会から許可をもらい、このプラットフォームを構築する。このプラットフォームには、主席、党務秘書長、主な幹部、立法院党団の総召集人、書紀長、そして推挙された中央常務委員3人。この3人のうち、青年代表が1人いる。更に、地方の声として、3人の県市長と民意代表を加えて、11人で政策決定プラットフォームを構成する」
また、無所属の傅崐萁・立法委員の党籍回復案が国民党党内で騒ぎを呼んだことについて、江啓臣・新主席は、傅氏はすでに国民党の立法院党団の一員となっており、党籍回復のプロセスも進んでいる。同案は、プロセスの正当性も、他のメンバーの気持ちも考える必要がある。国民党は団結のほかに、制度を建てるのも大事だからと強調しました。
(編集:曽輿婷/王淑卿)