今月3日に中国の武漢市からチャーター機第1便で帰国した247人のうち、10人以上が非中華民国籍、1人が新型コロナウイルス感染者だったので議論を呼んでいます。
感染症対策本部の指揮官を兼務する、衛生福利部の陳時中・部長は、「みんなを助けたいが、船を覆すわけにはいかない。水際対策を強化して台湾の人々の安全を守ってから初めて武漢にいる台湾人を助けることが出来る。自分の能力範囲内のことをするのが大切だ。」と強調しています。
台湾の医療業界は9日から防疫の最低限を守ろうと呼びかける署名活動を行い、台湾人しかチャーター機に乗られず、しかも台湾の防疫スタッフの同伴が必要で、機内で十分な防護措置を実施するなどの三原則を主張しています。理由は台湾中の陰圧室にある病床数はわずか1100床。隔離施設も足りないからです。
ところで、台湾は2009年に、医療用チャーター機2機で新型インフルエンザの感染者15人を韓国から連れて帰ったことがあります。これも一種の選択肢だと見られています。
整形外科医の王樹偉氏は、「感染しているかどうかわからない人は、台湾の医療業界にとって大きなパニックとなるだろう」と話しています。
中国湖北省黄岡市に在留している、帰国希望者の郭金旭氏は、「政府に力があれば私達を手伝ってくれるべき。窓口機関はどこなのか。海峡交流基金会か海峡両岸関係協会があるじゃないか。本当にわからないな」と嘆いています。
新型コロナウイルスの感染が収束しない限り、チャーター機をめぐる論議はまだ続きそうです。
(編集:曽輿婷/王淑卿)