近年、台湾からはたくさんの人々が日本を訪問、昨年は延べ480万人が訪れました。こうした中、実際に台湾と日本の違いを感じる人も多いんです。この度、インターネット上では、台湾と日本の乗り合いバスについて議論がなされました。
日本では、乗り合いバスに乗った際、次のバス停で降りる場合でも、バスが停車してから、席を立ち、降り口に向かいますよね。逆に、走行中に移動すると運転手さんから注意されることもあります。そして、運転手さんは、発車の際も、全ての乗客が乗り込み、椅子に座るなり、手すりをつかんだことを確認してから、ゆっくり発車しますよね。
一方、台湾はこの点が大きく違います。降りるバス停が近づいたら、乗客は、早めに立ち上がり、揺れる車内を手すりをつたいながら、前後の降り口に向かわなければいけません。バス停到着前に、交通系ICカードをタッチする人も多いんです。
そして、バス停に着いた瞬間にドアが空きますが、このタイミングでさっと降りないと、すぐにドアが閉められそうになり、もたもたしていると怒られる事もあります。また、バス亭から乗客が乗り込んできた場合、その乗客が座ったり、手すりにつかまる前に、すぐに発車することが多いんです。
そして、走行中はスピードも結構出します。運転の荒い運転手さんですと、車間を取らず、ちょくちょく路線を変えながら飛ばし、バス停直前で急ブレーキをかけて停車するんです。
ただ、台湾の乗り合いバスの運転手さんが、こうした、せっかちにも見える走り方をするのは、基本給のほか、何往復でいくら、という歩合制を取り入れているという説もあります。
こうした豪快な台湾のバスに慣れてしまいますと、日本のバスは良く言えば非常に丁寧、やや厳しくいいますと全てがスローモーに感じます。そして、台湾の人たちは、停車前にうっかり立ち上がって、降り口に向かい、注意されてしまうこともあるんです。
こうした違いについて、日本で長く暮らす台湾出身のブロガーは、日本は高齢化社会であり、また、お年寄りが最も多く使う公共交通機関はバスであることから、各業者は事故防止の為、慎重に運転している、と分析しています。これはそうかもしれませんね。
台湾の人の中にも、日本と比べ台湾の乗り合いバスの運転は荒いと感じている人はいるようです。そして、「台湾でバスに乗ってくるお年寄りには、実は席を譲る必要はない。なぜなら、この荒い運転の中、走行中に立ち上がって動いても、よろけない強い足腰の持ち主だからだ」というブラックジョークまであるんです。
台湾も今後、日本並みの超高齢化社会になるとされます。台湾の乗り合いバスのルールが、これから日本のように変わっていくのか、気になるところです。
(編集:駒田英)