旧暦7月15日の中元節は、台湾中が祈りに包まれます。この中元節の行事は台湾各地で行われますが、それぞれの土地で特色がある行事が用意されています。そのうち、雲林県北港鎮は特ににぎやかです。というのも、お祈りが終わったお供え物の果物を、みんなで奪い合うのです。たくさんの人が奪い合い、あっという間になくなってしまいます。
また、雲林県虎尾鎮では、今年、7つのエリアでは20万人が集まり、にぎやかに繰り広げられました。
これは、デパートのバーゲンセールではありません。日本のお盆の起源とされる伝統的な年間行事、旧暦7月15日の中元節の行事の一コマです。ここは、台湾中部・雲林県北港鎮。お供え物のテーブルに乗ったスイカ、ドラゴンフルーツ、ナシ、スターフルーツなどの果物の山を、信者さんたちが争って袋に入れています。果物の山の上に乗っている人もいます。
「たくさん入っているよ」
このお年寄りは、たくさん果物をもらうことができました。
しかし、袋の中に何も入っていない人もいます。
「空っぽよ。私、先頭だったのに、一つも取れなかった」
同で雲林県の虎尾鎮では、7つのお参りエリアに分かれて、いろいろな催しが繰り広げられています。夜には花火も打ち上げられます。1年に一度のこの行事を楽しみにしている人が多く、20万人ほどが訪れたそうです。
ただ、今年は寄付が振るわず、毎年の恒例となっていた2つのお城の形のお供え物が、1つに減りました。
氷の彫刻も見ることができませんでした。
こちらは、南投県集集鎮にある野生動物を救護する特有生物保育センターです。ここでも、中元節のお参りがや行われています。お供え物は、他とちょっと違います。
同センター野生動物急救ステーションで獣医師を務める詹芳沢さんが紹介するのは、リス専用のエサです。カメのエサもあります。テーブルの上に並べられているお供え物は、すべて動物が食べる飼料です。
詹さんは、「この世の人も、あの世の人も、動物たちも、平安でいられますように」と祈ります。
傷ついた野生動物を治療するのが、ここの仕事です。エサをお供えして祈ることで、ここに送られてくる動物たちが元気になって帰ってくれることを願っています。