7月31日深夜から8月1日未明にかけて、台湾南部・高雄市の道路で広範囲な爆発が発生した。8月3日の段階で、28人が死亡、2人が行方不明、302人が重軽傷を負っている。事故の原因は、地下に埋設される、化学メーカー、李長栄化学工業(LCYケミカル)のパイプラインのプロペン漏れの可能性が高いとされている。
LCYケミカルの李謀偉・董事長は、3日午後、記者会見を開き、はじめて頭を下げ、謝罪の言葉を述べた。李・董事長は、事故の原因を誰よりも知りたい。すでに検察側の調査に合わせて地下のパイプラインの漏えい調査を実施しているとし、もし自社の過失が原因なら、すべての責任を負うと語った。
LCYケミカルでは、「謝罪は、爆発の被害者を気遣うものであり、自社が事故原因であることを認めるものではないと強調、責任所在は検察側の発表を待つとしている。また、爆発した4インチのパイプラインは20年使用しているが、メンテナンスは国営・台湾中油が行っていると説明している。
しかし、このことについて、台湾中油では、2日に声明を発表、プロペンを輸送するパイプラインは、所有権から使用にいたるまで、すべてLCYケミカルの所属であり、メンテナンスも同社がしているはず。両者の間にはメンテナンスに関するいかなる契約も交わされおらず、関連の費用ももらっていないと明らかにした。
なお、高雄地方裁判所の検察官は、3日、爆発を起こした4インチのパイプを差し押さえた。このパイプは、LCYケミカル所有で、腐食が激しく、爆発による大きな穴があいているという。このパイプは、なぜか、高雄市の下水管の内部を通っていた。ある石油化学メーカーは、パイプラインが2~30年使っても、使い方が正しければ、腐食することはないが、長年水に接触していたとすると結果は違ってくると指摘している。