台湾南部・高雄市の環境保護局(環保局)の陳金徳・局長は2日、7月31日深夜に同市前鎮区などで発生した広範囲に及ぶ爆発事故の原因について、流出した気体はガスではなくプロピレンで、台湾の化学メーカー、LCYケミカル(李長栄化学工業)の過失が事故原因だとして同社の責任を追及する考えを示した。
陳・局長によると、爆発現場にはプロピレンのパイプラインは3本しかなく、このうち2本は、台湾の石油元売り最大手、台湾中油の貯蔵輸送センターから、系列の化学メーカーCPDC(中国石油化学工業開発)を結ぶものと、LCYケミカルとを結ぶパイプラインで、残りの1本は、華運通儲からLCYケミカルを結ぶパイプラインだと説明。31日の爆発当夜は、華運通儲のみがLCYケミカルへプロピレンを輸送しており、31日の午後8時、輸送量が通常の毎時22トンから毎時19トンまで突然減少、さらに午後9時以降、プロピレンの輸送量は毎時1トン前後にまで減少していたと明らかにした。
陳・局長は事故原因について、「このプロピレンが問題である事は明確だ。LCYケミカルのプロピレンのパイプラインが破裂していたのではないか。我々はLCYケミカルに説明を求めている。31日の午後8時から9時の間に異常があったにもかかわらず、同社は通報もせず、緊急措置もとらず、華運通儲に対し継続して輸送するよう求め、午後11時45分になってようやくパイプライン止めた。その結果、12時前に爆発した」と指摘した。
これに対し、LCYケミカルは、プロピレンは匂いがなく、事故現場付近の住民が31日の夕方にガスの匂いがしたと話している事と符合しないと反論、また、破裂したパイプラインは8インチ、同社のパイプラインは4インチである上、全く破損していないと強調した。同社は2日午前、台湾証券取引所で記者会見を開催。調査に全面的に協力し、爆発の原因及び責任が確認された場合にはその責任を負うと繰り返したのみだった。