蔡英文・総統が17日午前、離島の緑島で行われた国家人権博物館緑島園区のプレート除幕式に出席し、あいさつを述べました。蔡・総統はあいさつの中で、緑島は白色テロの縮図で、多くの台湾人が苦難を受けた刑務所で、権威主義を反省し、人権を強調する重要な場所でもあると紹介し、ここから白色テロの時代、当時の政府はいかにして国民の自由をはく奪していたかが伺えると述べました。
蔡・総統によりますと、国家人権博物館は二つの政権を経てようやく開館を実現しました。なぜ国家人権博物館を設立する必要があるかと言いますと、当時の刑務所などの歴史的建造物を通じて当時の人たちが受けた苦難を理解することができるからです。最も重要なのは、台湾人の子々孫々が、自由がはく奪された時代の歴史から自由の尊さを理解することができる点です。
蔡・総統は、人権博物館が国家レベルの人権基地になることを確信し、二つの期待を寄せました。一つは博物館に昇格した後の資源を利用して人権教育を強化し、各レベルの政府機関内部でも人権教育を推進すること。
蔡・総統は、「今年4月、一部の現役の司法官はここで研修を行った。今後その規模を拡大したい。公務員の人権に対する理解を深めてこそ、現在、そして将来の政権が同じような過ちを繰り返さないよう避けることができる。これは移行期の正義の一環だ」と強調しました。
蔡・総統はまた、この博物館はかつて人権を侵害した場所の跡地を主軸に作られたものだと指摘、人権博物館に対してここを拠点に国際交流を拡大し、世界各国と台湾の民主主義と人権の保護における経験を共有し、我が国は歴史を常に反省している国であることを諸外国に伝えるよう努力するよう期待しました。
蔡・総統はさらに、人権博物館の除幕式と共に、「移行期の正義促進委員会」も発足したと発表し、権威主義の時代、理想主義にあこがれを持つ若者がなぜ受難したか、それは誰の責任なのか、政府は必ずそれを究明すると約束すると共に、真相究明、責任所在、和解、再発防止などのいくつかの原則を守って移行期の正義の実現に積極的に取り組んでいくと締めくくりました。
(編集:王淑卿)