台北市教育局が、学校に設けられた蒋介石・元総統の銅像の存廃については各校の判断にゆだねるとしている。
台湾では、多くの学校に、蒋介石・元総統の銅像があるが、このほど6つの高校の生徒が連名で蒋・元総統の銅像を撤去するよう求める映像作品を製作したことから、その存廃問題がクローズアップされている。
銅像の撤去を求めた台北市立建国高校の生徒は、「多くの人は何とも思わないかもしれないが、自分にとってこれは権威に対する崇拝だ」として、権威主義に反対し、正義を追求する立場から行動を起こしたと説明した。
建国高校では、これまで銅像に対する激しい抗議活動は起きておらず、近年、卒業式の際に、銅像にゴーグルをかけたり、宇宙飛行士の格好をさせたり、手に麻雀牌を握らせたりするなど仮装を施すことが伝統となっている。ただ、こうした生徒達の行動に対し、蒋介石・元総統を尊重していないとする一部の人が反発したことから、生徒は、学校が圧力を受けることを懸念している。
また、台北市立第一女子高校では、クリスマスの日にサンタクロースの格好にするなど、仮装が施されているものの、これまで市民から苦情が出たことはなく、また生徒から銅像を撤去を求める声も上がっていないという。第一女子高校は、銅像は既に歴史上の文物となっており、権威主義と直接的な関係はないとしており、この二つの学校はいずれも、学校側で正式にこれについて話し合った事はないと説明した。
これに対し、台北市教育局は、各学校は実際の状況に合わせて話し合い、銅像の存廃を決定してよいとして、教育局は各学校の判断を尊重する立場を示した。