総統府が、NGO関係者の李明哲氏が中国大陸で懲役5年の実刑判決を言い渡されたことは両岸関係を著しく傷つけると抗議した。
台湾のNGO(非政府組織)の関係者で、中国大陸の民主化活動家と交流がある与党・民進党の元職員、李明哲氏は今年3月、中国大陸で、いわゆる「国家政権」の転覆を扇動する罪で逮捕された。28日午前、中国大陸湖南省岳陽市の中級裁判所は、李明哲氏に対し、懲役5年の実刑判決を下したほか、2年間の政治参加権の剥奪を命じた。李明哲氏は上訴しなかった。
総統府は28日午前、李氏が中国大陸からいわゆる「国家」転覆を扇動するという罪名で裁かれていることに対し、「民主の理念を伝えることは無罪だ」と強調した
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総統府の林鶴明・報道官は、この件は台湾海峡両岸関係を著しく傷つけていると強調、さらに、台湾の人々の民主、自由への堅持に対する挑戦だとして、遺憾の意を表明した。
林・報道官は、「李明哲氏が、中国大陸の公民社会と民主の発展に関心を示し、民主の自由理念について分かち合った結果、中国大陸の裁判所からいわゆる『国家転覆』の罪名で裁かれることとなった。我々はこれを受け入れることはできない。そして、北京当局に対し、李氏をただちに開放し、無事に台湾に返すべきだ」と呼びかけた。
対中国大陸政策を担う行政院大陸委員会の邱垂正・報道官も28日午前、李明哲・氏は中国大陸の友人と交流し、台湾の民主発展に関する言論とインターネットでの伝達を行ったもので、中国大陸の安全と安定を犯すものではないと、述べた。
邱・報道官はそして、「このような結果について、我が方の各方面は受け入れることはできない。民主、自由などの普遍的価値とかけ離れており、両岸の交流に深刻なマイナスの影響を与える。そして、中国大陸の国際イメージを貶めることになる」と述べ、中国大陸は一日も早く、李明哲氏を釈放するよう求めた。
大陸委員会はまた、李氏の家族と共に中国大陸に向かう友人による中国大陸への入境が拒否されたことについて、こうした中共の処置は、認めることも受け入れることもできないとして、不満と遺憾の意を表明した。大陸委員会はそして、中国大陸側は、李氏の夫人、李浄瑜女史と、同行者の中国大陸滞在期間中の安全を守らなければならないと重ねて訴えた。