台湾中部・嘉義県の阿里山にある登山列車、阿里山森林鉄道は2015年の台風被害によって、58キロメートル地点が大きく損壊し、今なお復旧が終わっていない。行政院農業委員会林務局嘉義林区管理処の李定忠・副処長は2日、阿里山森林鉄道は2009年の「八八水害」で全区間の路盤が深刻に損壊、修復工事を経て2015年12月に全区間復旧の予定だったが、同年9月に再び台風で大きな被害を受けたと説明した。
この台風では第42号トンネル内の2カ所が壊れた他、55メートルにわたって路盤が破壊されたことで、十字路駅と屏遮那駅の間の約5キロメートルが運行不能になった。現在は、始発駅の嘉義駅から十字路駅までと、終点の阿里山駅から第一分道駅までが運行可能で、十字路駅と第一分道駅の間だけが不通となっている。
しかし、第42号トンネルの復旧工事はきわめて困難。工事現場が公道から離れており、建設機械も直接運び込めないことから、トンネル工事の方式を採用するという。現在はこのトンネル復旧工事の計画と地質調査を行っているところ。トンネルの長さは1077メートルとなる予定。環境アセスメント免除の申請を行っており、環境保護署がこれを認めたならば、2020年12月にトンネルの構造物を完成させ、2021年7月の全区間復旧を目指すことになるという。