離島・金門県で初めての住民投票が28日に行われた。提案したのは金門県議会の蔡春生・議員で、内容は、「金門経済を振興し、金門の前途を切り開くため、国際リゾート施設を設け、その5%をカジノとすることに賛成するかどうか」。提案のために署名した人は5602人で、金門県選挙委員会は今年6月23日に住民投票実施を決定、投票日は10月28日とした。
28日、金門県内に設置された71カ所の投票所で住民投票が行われた。有権者は11万4426人。この住民投票は投票率に関わらず、有効票の過半数を占めた意見が結果となる。投票の結果、賛成票は2705票、反対票が2万4368票で、カジノ設置は否決された。投票率は24.17%だった。
蔡・金門県議会議員は、中央政府と中国大陸側がいずれもこの住民投票に干渉し、金門県の陳福海・県長でさえ、行政上中立の立場を保たなかったと批判した。カジノ設置支持派の周子傑・議員は、投票者の多数が反対したことは金門の人たちが保守的であることを証明しているとして、金門をよりよくするために皆で別の方法を考えなければならないと訴えた。
3年後には同じ内容での住民投票を再提案できるが、蔡・議員はその意向を示さず、周・議員も今回、賛成派と反対派の差が大きかったことから再提案には否定的な態度を示した。カジノ設置は同じく離島の澎湖、馬祖でも否決されている。