教育部の蒋偉寧・部長が辞任し、同部の陳徳華・政務次長が職務を代行する。蒋・教育部長が共同執筆者として名を連ねる学術論文5つを含む60の論文がこのほど、これらの論文を掲載した学術誌を出版するイギリス・ロンドンの出版社によって掲載を取り消された。この出版社は、論文の審査が偽造されたものと疑っている。60の論文の執筆者は屏東教育大学の陳震遠氏、もしくは陳震遠氏と他の研究者との共同執筆。
報道によると、陳氏は自らの論文を、他人を装った自分が審査する手口で、学術誌に掲載させることに成功している。学術誌が論文を掲載する際には、論文の研究テーマと同じ分野の研究者に審査させることが行われており、陳氏は執筆者と審査者の二役を演じていた可能性がある。
蒋・教育部長はこれについて、指摘のあった5つの論文はきちんとした研究だと説明。これら5つの論文は蒋・部長が教え子の陳震武氏と共同執筆したとしているが、そこに陳震武氏の双子の兄、陳震遠氏の名前も執筆者として加わっていた。蒋・部長はこれについて「知らなかった」としている。蒋・部長は14日、記者会見を開き、これらの問題を受けて教育部長辞任を決意したと説明した。
蒋・教育部長は、「この問題を受け、昨夜じっくり考えた末、自分の名誉を守り、問題のはっきりとした調査をしやすくするため、同時に政務の円滑な推進のため、教育部長辞任を決意した」と話した。蒋・教育部長は、自分のかかわった論文はいずれもしっかりとした研究がされているとして、科技部と教育部が明確な調査をするよう希望。
行政院の孫立群・スポークスマンは、蒋・教育部長は14日午前に江宜樺・行政院長に辞意を伝え、江・行政院長はこれを批准、当面、教育部の陳徳華・次長が部長職を代行することになったと説明した。また総統府も、馬英九・総統は蒋・教育部長の考えを理解し、決定を尊重しているとコメントした。