蔡英文・総統は、「中国共産党が第19次全国代表大会を開催した後、双方が新しい思考方式によって、台湾海峡両岸の関係をもう少し活性化することを希望している」と語った。
これは、蔡・総統が1日に、台湾のメディアインタビューを受けた際に語ったものだ。
この中で蔡・総統は、中国大陸との関係において、台湾はすでに最大の善意を示しており、昨年5月20日に行った就任演説を、両岸関係を処理する上での原則とする立場は一貫していると強調した。
蔡・総統は、「昨年5月20日に就任してから現在に至るまで、基本的に両岸間には平穏が維持されている。また、双方は相当な努力をしてきた。重要な政治問題について、彼らは我々が彼らの目標に達していないと感じている。しかし、我々はすでに最大の善意を尽くしてきた。自分の立場はやはり変わっていない。昨年の就任演説で語ったことが、現在、政府が両岸関係を処理する際の原則だ」と語った。
蔡・総統は、昨年の就任演説で、「両岸が1992年の会合で達した若干の共通認識と理解を尊重する。政府は、中華民国憲法、両岸人民関係条例、およびその他の関連法令に基づき、両岸事務を処理する」と語っている。
しかし、就任から1年以上、両岸関係が硬直化していることについて、蔡・総統は、「どのように両岸関係の新たな枠組みを作るか、双方がもう一度、思考しなおすことを希望している」「新しい情勢はまさに発生しようとしており、双方はよく考える必要がある。過去の両岸関係の処理に関する考え方、または思考方法は、検討する必要がないかどうか。そうでなければ、変化の激しいアジア情勢と地域情勢に対応することは難しい」と強調した。
蔡・総統は、「両岸関係が一気に変わることは期待していない。それは数十年来、双方の相互関係によって蓄積されてきた一定の方式だからだ。将来の変化に対応できる方式に進むには、それほど早くないだろう」と指摘した。
また、アメリカのトランプ大統領が11月に就任後初めて中国大陸を訪問することになったが、それによってアメリカと中国大陸との関係かどのように発展するのか、それが台湾にどのように影響するのか関心が集まっている。これについて蔡・総統は、「アメリカ、中国大陸、台湾の三者関係の局面に、構造上の変化はない。しかし、現在は『安定の中で変化を観察する時期だ』。政府としては、時間と精力をかけて、両岸、そしてアジア情勢に取り組む価値がある」との考えを示した。