馬英九・前総統が2013年に総統の身分で機密漏えいを教唆したとして訴えられていた裁判で、台北地方裁判所が25日、無罪の判断を下した。控訴が可能。2013年、当時の最高裁判所検察署特別捜査チームは、当時野党だった民進党の柯建銘・立法委員が被告となっていた裁判で柯・立法委員が有利になるよう、国民党籍で当時立法院長を務めていた王金平氏が検察官に口利きを行っていた疑いを持った。
当時の検察総長は捜査が終了しないうちにこれを馬英九・総統に報告、馬・総統はこの検察総長に対し、当時の行政院長並びに総統府副秘書長に伝えるよう指示したとされ、台北地方検察署は、機密漏えいの教唆の疑いで馬・前総統を起訴していた。
台北地方裁判所は25日、馬・前総統の行動は憲法44条の「争議処理権限」に基づいたものだとして訴えを退けた。馬・前総統が、当時の関係者を呼んでこの件について話したことについても、あくまで口頭での伝えただけで、捜査中守られるべき機密文書を渡したわけではないとして無罪と判断。さらに、検察官が、馬・前総統の行動には柯建銘・立法委員と「政敵」の王金平氏を攻撃する狙いがあったとする見方についても、「狙い」は刑事訴訟法に基づいて証明されなければならず、一般の見方で判断すべきでないとして取り上げなかった。