中南部、嘉義県の国立故宮博物院南院では、来年の12月28日まで日本の古伊万里の特別展を開催している。しかし、7月、日本の大阪市立東洋陶磁美術館から借りて展示されていた「青花柳葉鳥紋盤」が、破損した。
これを受け、来台した共同キュレーター、東洋陶磁美術館の小林仁・学芸員は破損の原因は、磁気自体の構造的な問題にあったと判断、双方は7月に行われた共同声明の中で、国立故宮博物院の文物修復の専門性への信頼感を強調し、故宮博物院が修復を行うことを発表した。
東洋陶磁美術館の出川哲朗・館長は18日に来台、故宮博物院の林正儀・院長と共に南院へ向かい、故宮の修復担当の職員と、破損した「青花柳葉鳥紋盤」を確認、修復方法について話し合った。
林・院長と出川・館長は19日午前、特別展でほかの文物の展示状況について視察を行ったのち、「青花柳葉鳥紋盤」の修復方法について、日本で伝統的技法である「金継ぎ」と呼ばれる、漆を使って修復する技法を採用することを明らかした。これは、この修復を、台湾と日本が手を取り合った美しい思い出に変えたい、という願いからだという。
林・院長は、日本側は、修復前、故宮博物院は「青花柳葉鳥紋盤」の科学的な測定と分析を行い、そのデータを双方の共同研究の成果とすることに合意したことを明らかにした。そして、測定後の修復プランについては、故宮側から詳細な修復計画を提出し、東洋陶磁美術館の同意を得てから修復作業にあたると説明した。また、修復後、国立故宮博物院と東洋陶磁美術館の双方は、修復前の分析結果や、修復過程について、共同でその成果を発表するという。