蔡英文・総統は、15日に発生した大規模な停電について、国民に不便と不安をもたらしたことを謝罪した。
蔡・総統は16日、与党・民進党の中央常務委員会の開催前に談話を発表し、停電で国民に不便と不安をもたらしたことに謝罪すると共に、電力供給は生活の問題であるばかりでなく、国家安全の問題でもあり、電力供給がこれほどぜい弱であるからには、問題の核心を全面的に検討する必要があると指摘した。
蔡・総統は、「皆さんに報告します。同じような事態の発生を防ぎ、ライフラインの安定を確保するため、国家のインフラ施設の点検と強化を、我々の最も重要な仕事にします」と語った。
蔡・総統は15日夜にもフェイスブックに書き込みを行い、政府を代表して全国民に謝罪している。16日の談話は、これに続いて再びこの事件について謝罪したものだ。
この事件は、台湾北部の桃園市にある総出力約400万キロワットの火力発電所、大潭発電所で午後4時51分、発電機6基がすべて運転を停止したことが原因だ。燃料となる天然ガスを供給石油している大手・台湾中油の操作ミスでバルブが閉鎖し、天然ガスの供給が約2分間にわたって中断したため、発電機が緊急停止したもの。これにより、契約世帯のほぼ半数に当たる約668万戸が相次いで停電した。停電が実施された地区は、台湾に22ある自治体のうち、17に及んだ。
蔡・総統は、「電力供給は生活の問題であるばかりでなく、国家安全の問題でもある。先日、台風で送電鉄塔が倒壊し、電力の正常な供給ができなくなったばかりだ。今回は、天然ガスの供給設備の操作ミスで、発電所一つが運転できなくなり、緊急に一部地域で順番に電力供給を停止した。電力供給がこれほどぜい弱であるからには、問題の核心を全面的に検討する必要がある」と指摘し、行政部門に対して、最短の時間で全国民に明確な報告を行い、同じような事態の発生を防ぐよう指示したと語った。
蔡・総統は、「電力供給ネットワークの強化、分散式のグリーンエネルギー発電システムの推進は、一刻の遅れも許されない正確な方向だ。行政院に対して、エネルギー転換の関連計画の進度を確実に把握し、障害を克服し、期限内に完成するよう要求している」と指摘した。