台湾の四つの自治体の首長が、東京で日本人観光客誘致のためのイベントに出席した。
南部台湾の台南市、高雄市、屏東県、離島の澎湖県の各自治体の首長は8日、東京都内のマーチエキュート神田万世橋で開催された共同観光イベント「南台湾、新体験 四県市展」のオープニングで、これまでの日本からの台湾観光旅行は北部中心の二泊三日が主流だったが、これからは南部台湾四泊五日の旅に挑戦してほしいと呼びかけた。
このイベントのオープニングには、台南市の頼清徳・市長、高雄市の陳菊・市長、屏東県の潘孟安・県知事、澎湖県の陳光復・県知事、それに中華民国の日本駐在大使に当たる謝長廷・日本駐在代表が出席した。
このイベントの展示コーナーでは、四泊五日、108時間以内に台湾南部をすべて回る観光のモデルコースが、実際にスタッフが四泊五日で回って撮影したビデオと共に紹介されている。この展示の企画を担当したスタッフは、「南部台湾は一般にのんびり過ごすのに適した場所だと考えられているが、今回はそれとは反対に、多くのスポットを短時間で回るコースを企画した。こうしたコースは、台湾の若者にも人気が高まっている」「このコースは団体客向けではなく、日本の若いバッグパッカーをターゲットにしたものだ。団体旅行は決まった観光スポットを回るのが中心だが、小さな店に入って座ることは少ない。しかし、そうした体験は、若者が興味を持つはずだ」と話している。
このモデルコースは、台南からスタートし、初日は果物店、レストラン、離島、おかゆの店などを回る。二日目は高雄に移動して芸術文化センター、パン屋、芸術家村、書店などを回る。三日目には屏東に移動し、朝食屋、コーヒーショップ、古城などを回る。そして最終日は澎湖に渡り、灯台、伝統集落、サボテン、廟などを見て回る。大変にハードなスケジュールのコースとなっているが、こうしたコースに挑戦することで、日本人の観光客に新しい台湾を見てもらい、南部台湾の活力を感じてもらうことが期待されている。
このイベントに参加した謝長廷・駐日代表は、「台湾にやって来る日本からの観光客は、北部を訪れる人がほとんどで、南部台湾を訪れることは少ない。この機会により多くの日本の人に南部台湾を知ってほしい。日本の方たちがもし本当に南部台湾の景色やグルメを楽しみたければ、やはり自分で行ってみてほしい」と語った。謝長廷・駐日代表は、高雄市長の経験者だ。
また、高雄市の陳菊・市長は、「高雄港は国際港であり、日本人とは深い関係がある。100年前に日本人が高雄港を拡張し、現在では台湾で最高の良港となっている。現在、積極的に客船の母港を建設しているところだ。高雄の鉄道も100年を超えているが、同様に日本人が建設したものだ。最も古い駅も、『哈瑪星』(はません)と呼ばれて残っている」と語った。
台南市の頼清徳・市長は、「日本の皆さんが台湾を旅行する時、南部台湾にも来ていただけるよう歓迎する。台南には、豊かな歴史・文化の遺産、有名なグルメ、そして日本との深いかかわりがある」と語った。
屏東県の潘孟安・知事は、「屏東県は三方を海に囲まれた、台湾の最南端だ。屏東県では、文化の旅、農業レジャーの旅、海洋リゾートの旅と、多様な旅が楽しめる。南部台湾に行ったことがなければ、台湾に行ったことがあるとは言えない。南部台湾で新しい体験をしてこそ、本当の台湾を理解できる」と語った。
また、離島の澎湖県の陳光復・知事は、「澎湖県には、非常に特殊な自然、文化、歴史がある。移民の歴史は台湾より400年早く、歴史的な多くの戦役がここで戦われている。また、魚を取るために海岸に設けられた独特の石積みの仕掛けが500カ所以上も残っている。日本の皆さんも、澎湖県に来て漁師になってみてはいかがだろう」と語った。
このイベントは、13日まで開催されている。