東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は1日、583系特急形寝台電車を台湾に寄贈した。この電車は、JR東日本公司から台湾の文化部に所属する国立台湾博物館に寄贈される。
寄贈式は1日、埼玉県さいたま市大宮区にある鉄道博物館で行われ、台湾からは文化部の鄭麗君・部長、JR東日本からは西山隆雄・常務取締役が立会人として出席した。また、中華民国の日本駐在大使に当たる謝長廷・日本駐在代表も出席した。
覚書への調印は、国立台湾博物館の洪世佑・館長とJR東日本の最明仁・執行役員の間で行われた。
調印式に出席した文化部の鄭・部長は、JR東日本に対して深く感謝すると共に、「台湾と日本の鉄道文化資産の交流が、今日、出発した」と語り、今後の交流の進展に期待を示した。
鄭・部長は、「寄贈先がなぜ交通を管轄する政府機関でなく、文化部であるのか好奇心を持つ人は多いだろう。それは、鉄道が単に運輸、技術、経済を代表するものであるのにとどまらず、豊かな文化の意義を持っていることを象徴しているためだ」と語った。
また、鄭・部長は、「日本と台湾の人々の友情は非常に深く、鉄道文化においても多くの共通の記憶を持っている。今回、583系特急形寝台電車が寄贈されることの意義は大きい。なぜなら、この電車は世界でも最も早く作られた寝台電車だからだ。台湾にもこれに似た内装を持つ寝台電車があったが、22年前にすべて解体されている」「今回、寄贈を受けたことは、台湾にとって見れば、台湾の過去の鉄道の記憶を再現することを意味する。国際関係から見れば、台湾と日本の鉄道文化資産での協力を意味する。将来、世界の鉄道文化の内容を豊かにするものだ」と指摘した。
寄贈された583系特急形寝台電車は、台北市信義区にある台北機廠に収蔵される予定だ。台北機廠は90年前に建設された鉄道工場で、国の文化資産に指定されている。現在、修復が進められており、6年後に国家鉄道博物館として公開されることになっている。
また、謝長廷・日本駐在代表は、「将来、台湾と日本の鉄道交流がさらに進むことを希望している」「台湾の多くの鉄道ファンが大宮の鉄道博物館を参観している。将来、台湾に鉄道博物館ができれば、多くの日本の鉄道ファンの方が台湾を訪れることだろう。それによって台湾と日本の観光・文化交流がますます緊密になるはずだ」と語った。
一方、JR東日本の西山・常務取締役は、「583系特急形寝台電車を台湾に寄贈することができて、大変にうれしい。この電車は非常に特殊なもので、多くのファンがいる。この電車が将来、台湾で展示されれば、多くの日本の鉄道ファンが台湾に見に行くだろう」と述べた。