7月6日は、台北市立動物園で生まれたメスのジャイアントパンダの赤ちゃん、「圓仔(インヤー)」の誕生日。台北市立動物園では、ロードレース、バースデーケーキ、記念行事など、盛大なバースデーイベントを企画して誕生日を盛り上げた。郝龍斌・台北市長も特別に動物園に赴き、バースデーケーキを切り分けて見物客にふるまった。
パンダ館の陳玉燕・館長は、インヤーの体重は34キロ、身長は120センチの健康体で、発育状態は良好だと報告し、1年を振り返った。陳館長によると、インヤーは、生後7、8ヶ月ごろからお母さんパンダについて大人の食事の食べ方を習い始めたが、当時、動物園では、特にインヤー専用の食事を用意することはしなかった。インヤーは見よう見まねで食事のしかたを覚え、ときには親子でエサの取り合いになることもしばしば。インヤーは何度も、お母さんパンダのエサを横取りするのに成功していて、エサを手に入れた後、取り戻されないよう、すぐに高いところに登ることも覚えたそう。陳・館長は、インヤーの今の知能は人類の3歳~4歳の子どもと同じだが、お母さんパンダとのやりとりから、とても頭が良いのがわかると語っている。
ただ、今の段階では、インヤーの主食はやはり母乳。母乳をせがむインヤーに、お母さんパンダがやさしく応じる姿がまだ見られる。
陳・館長によると、インヤーは成長とともに、ただの可愛い赤ちゃんから、活発でお転婆な「小悪魔」ぶりを発揮しはじめているそう。とくに、人と遊びたがって、よく飼育係を追い回すのだが、34キロの体重をかけられると、小柄な人にとってはなかなか大変らしい。
ジャイアントパンダは単独で活動する動物なので、インヤーは1歳半になったら、今一緒に暮らしているお母さんパンダから離れ、単独の生活を始めることになっている。お母さんパンダ「圓圓」の状況によっては、来年、インヤーをお姉さんに昇格させる計画もありうるという。
インヤーは、生後満6ヶ月となった今年1月6日に正式に公開されている。動物園の統計では、1月から6月までの入場者数はのべ240万人で、去年より5割増加、パンダ館の入場者はのべ160万人だった。インヤーは、間違いなく、動物園のスーパースターだ。
新北市政府も、5日夜、天燈のふるさと、平渓でも、インヤーの誕生日を祝うイベントを開催した。天燈は、油紙で作った燈篭を、熱気球の原理で飛ばすもので、願い事を書いて空に放つと願望成就するといわれている。イベントでは、インヤーをかたどった15フィート(457.2センチ)の巨大天燈1つと、4フィート(121.92センチ)の天燈150個を一斉に空に放った。夜7時、折り畳まれていた天燈に空気が入れられ、徐々にインヤーの姿が現れる様子は、過去1年間、生まれたばかりから今日までのインヤーの成長そのもの。大型のインヤーが小さいインヤーを引き連れて天に昇っていく様子を見ていた人々は口々に賞賛の声を上げた。