世界保健機関(WHO)の年次総会、第70回世界保健総会(WHA)は今月22日から31日まで、スイスのジュネーブで開かれる。台湾は2009年から8年間、「中華台北(チャイニーズタイペイ)」名義でオブザーバー参加してきてきたが、昨年5月に現政権が誕生後、台湾海峡両岸関係が膠着状態となり、今年はWHOから招待されなかった。中国大陸の妨害が原因とみられている。
衛生福利部の陳時中・部長率いる訪問団は、現地時間20日の正午、ジュネーブに到着した。陳・部長は、今回、招待されなかったことに対する悲しみ、怒りを感じるとして、「抗議、遺憾の意を示し、WHOに向け台湾参加の必要性を訴えていく」と述べた。また、今回の訪問について、「台湾のソフトパワーを示すことが任務であり、世界に台湾の声を伝えていきたい」として、外交担当部署と密に協力し、なすべきことを行っていくと強調した。
今年はWHAに入場することができず、参観のみとなるが、陳・部長は、これは来年に向けた行動の第一歩であるとして、「参観は、我々は十分な準備ができていることを示す意味がある。来年はぜひとも参加したい」と意気込みをみせた。陳・部長は21日朝、複数の国と二者会談を行う他、22日には外国メディアへ向けた記者会見を行う予定となっている。
なお、陳・部長は19日、日本の産経新聞のウェブ版に寄稿、世界の人々の健康の権利の確保と伝染病の予防に国境はないとして、WHOに対し、台湾のWHO及びWHAへの参加の正当性と重要性を直視するよう訴えた。