衛生福利部が中国大陸側に反論、WHAに参与できないことは人権を損なうと強調した。WHO(世界保健機関)の年次総会、WHAは今月22日にスイスのジュネーブで開幕するが、その参加申し込み期限までに中華民国台湾には招待状が届かなかった。
中国大陸側の妨害が原因とされているが、中共国務院台湾事務弁公室はこのほど、「台湾の人々の健康問題と、台湾がWHAに参加できるかどうかは別問題だ」とし、WHAに参加できないことで台湾の人々の健康が損なわれるとの言い方を批判した。中国大陸側は、WHAに参加しなくとも、台湾はWHOの技術的な活動に参加し、公衆衛生や伝染病に関する情報をスムーズに得られるとしている。
これに対し、衛生福利部の陳時中・部長は11日、台湾がWHAに参加できない場合、重大な伝染病が発生しても、ただちに最新の情報が得られないことになり、台湾の人々の健康という人権は損なわれると反論。衛生福利部は、WHOの技術的な会議においても台湾はしばしば妨害を受けると指摘している。
陳・衛生福利部長は、「伝染病は人を待ってくれない。我々が非常に心配している理由は、世界的に鳥インフルエンザが流行したとして、その感染拡大を防ぐネットワークに抜け穴があったとしたら、1分、1時間、1日の遅れがその穴を拡大させてしまうからだ。だから直接の交流と最新の情報が必要なのだ」と強調した。
陳・衛生福利部長はまた、今年2月、H7N9型の鳥インフルエンザに海外で感染した人が台湾で見つかった際、ただちに情報をWHOに伝えたことに触れ、「これは台湾の世界に対する貢献であり、台湾も同じように常に感染に関する最新の情報を必要としている」と説明した。
なお、WHAからの招待がまだないことについて、林全・行政院長は11日の閣議で、健康と政治をいっしょにすべきでないこと、ましてや台湾の人々の感情と尊厳を無視するようなことがあってはならないことを中国大陸側に向けて訴えた。