総統府が、WHA参加申込の締め切りまでに招待状が届かなかったことに遺憾の意を示した。世界保健機関(WHO)の年次総会、第70回世界保健総会(WHA)は今月22日から31日まで、スイスのジュネーブで開かれる。インターネットでの参加申し込みは8日が締め切り日だったが、台湾には招待状が届かなかった。これについて、総統府は9日午前、強い遺憾の意と不満を表明した。
総統府の黄重諺・報道官は、「我々は、強い遺憾の意と不満をここに表明する。また、WHOに対しては、台湾が、世界の伝染病防止メカニズムの一部であることを直視するよう呼びかける。また、台湾の2300万の人々の健康に関する権益を差別なく享受できるべきであることを直視するよう求める。そして、これは、各地域の国及び国際的な医療団体共同の要求であることを、WHOは直視するべきだ」と訴えた。
なお、アメリカ国務省は現地時間の8日、台湾のメディアの取材に対し、アメリカは、台湾がその貢献をさらに拡大していこうとしていることを積極的に支持すると述べた。また、日本の菅義偉・官房長官は9日午前、記者の質問に対し、「台湾は2009年から8年間、WHAへオブザーバーとして参加してきており、日本はこれを一貫して支持してきてきた」と発言、日本政府として、グローバル化の中で、世界規模の公衆衛生の危機に対応していくことは不可欠なことだと述べ、台湾のWHA参加を支持した。蔡英文・総統はこれを受けて9日、自身のツイッターで、菅官房長官の発言に感謝する日本語のつぶやきを行った。総統府は、こうしたアメリカ、日本、さらにヨーロッパ各国など理念の近い国家、そして国交樹立国、並びに世界の各方面の団体が、台湾のWHA参加を全力で支持し、サポートしてくれていることに謝意を表した。
一方、衛生福利部の陳時中・部長は9日、記者会見を開き、「今後も努力を続ける。また、我々は現在、ジュネーブへ向かう準備をしており、民間団体や現地の駐在代表などと連絡をとっている。国際社会で台湾のために声を上げる予定だ。二者間及び多角的な会談も行い、世界各国に向け、台湾の経験をシェアするつもりだ」と強調、招待状は届かなかったが、22日の開幕まで努力を続けると決意を示した。