先ごろ頭部が切断された、八田与一氏の銅像が修復され、7日に改めて除幕式が行われた。日本占領時代に、台湾中部・雲林県、中南部・嘉義県、南部・台南市に及ぶ大規模な灌漑施設を整備し、これらの場所を穀倉地帯に変えた日本人技師、八田与一氏の銅像は先月15日、元台北市議会議員らの手によって頭部が切断された。
5月8日の八田氏の命日にはこの銅像を囲んで毎年慰霊祭が行われてきたが、銅像が損壊したことで慰霊祭の開催が危ぶまれた。その後、奇美博物館が所有していたレプリカの胸像を利用して修復が進められ、7日に修復後の除幕式が行われた。
台南市の頼清徳・市長、日本・金沢市の山野之義市長、八田氏の孫にあたる八田修一夫妻らが、八田氏が建設した烏山頭ダムに集まって除幕式に立ち会った。祖父の銅像が短期間で修復されたのを見た八田修一さんは、「信じられない」と驚く一方、今回は銅像のためでなく、台湾と日本の友情が損なわれていないか確かめるためにやってきたと話した。
頼・台南市長は、友情は試練に耐えてこそ本当の友情だと強調、台湾と日本の友情は変わらないばかりでなく、さらによくなるはずだと話した。