台湾の在来線、台湾鉄道(台鉄)の西部幹線で、最速を誇った特急列車「光華号」に使われた、往年のディーゼルカーの名車、DR2700が、22日、久しぶりにその姿を現した。
今回の、DR2700による復活運転は、縦貫線鉄道保存協会の黄文鎮・会長及び鉄道ファンらの呼びかけにより実現した。特別列車は「光華号」のヘッドマークをつけ6両で運行、数百名のファンを乗せ、南部・高雄市の高雄駅と中部、台中市の后里駅の区間を往復した。
高雄駅には早朝から、その姿を一目見ようとする鉄道ファンに溢れかえった。その中には、与党・民進党の管碧玲・立法委員の姿もあった。
今回の特別列車に乗車した一人、今年95歳になる倪立さんは、かつて蒋介石・元総統のカメラマンを務めた。倪さんは1976年5月10日に「光華号」に乗車した際の切符を手に、興奮しながら当時の思い出を語った。1960年代、台中から台北へ度々出張していた倪さんにとって、スピードの速い「光華号」は第一の選択肢であり、「いわば今の台湾高速鉄道にあたる存在だった」という。倪さんは、当時の「光華号」には女性乗務員がおり、無料で食べ物や飲み物を提供しており、毎回、非常に快適で楽しかったと振り返った。
日本の車両メーカー、東急車輛製のディーゼルカーDR2700は、1961年、特急列車「光華号」に使われ、台北と高雄を4時間あまりで結び、当時台湾鉄道で最速の列車といわれた。その後、各地の電化と共に、幹線の運用からはずれ、2014年をもって引退した。