行政院大陸委員会(陸委会)が、中華民国に政治亡命を求めた中国大陸の旅行者が、既に中国大陸へ向け出境したことを明らかにした。
中国大陸の民主活動家、張向忠氏は12日、台湾本島一周旅行のため台湾を訪れたが、13日、この団体旅行のグループを抜け出し、政治亡命を申請した。17日、内政部移民署により張氏の身柄が確認され、意見の聞き取り、記録が行われたのち、18日、移民署は関連機関を招集し、書面による記録と張氏が提出した資料について検討を行ったのち、張氏と面会し、その主張と訴えを細かく確認した。
中華民国政府で、対中国大陸政策を担う行政院大陸委員会によると、内政部移民署と関連の機関は、張氏が提出した資料及び文書は、現行の長期滞在規定、あるいは関連の改正草案の精神のいずれにも合致しないと判断した。そして、このことを張氏に伝えたところ、張氏は十分に理解を示し、台湾海峡両岸観光の協定に基づき、団体旅行の台湾一周旅行終了を待ち、団体と共に出境することに合意したという。そして、移民署は19日、張氏が団体旅行のグループと共に出境するためのサポートを行ったが、強制性はなく、その過程は順調だったという。
なお、現行の両岸人民関係条例には、「政治亡命」の項目はなく、中国大陸の人が、政治スタンスの違いから来台した場合には、長期滞在という形でのみ、取り扱えることになっている。