頼清徳・台南市長が、八田與一氏の銅像切断事件は、台湾と日本の友好関係に影響しないと述べた。
先ごろ、台湾南部・台南市の烏山頭ダムにある、八田與一氏の銅像の頭部が切断された。八田與一氏は日本占領時代、農水施設、嘉南大圳を建設するなど台湾の水利施設の建設に多大な貢献をした日本の技師。台南地方裁判所検察署は、銅像を破壊した元台北市議会議員の取調べを行ってから、帰宅させ、居住制限を行っている。
台南市の頼清徳・市長は17日夜、「八田與一氏は、当時の東京帝国大学を卒業後、台湾で烏山頭ダムを建設した。烏山頭ダムは80数年前、アジア最大で最も先進的なダムだった。今日の農業灌漑施設も烏山頭ダムと嘉南大圳に頼っており、このことから、八田與一氏の台湾の農業への発展に対する影響の深さ、多大な貢献が窺い知れる」と述べた。
頼・市長はさらに、「毎年5月8日、台湾と日本の友人は、烏山頭ダムにある八田與一記念パークで追悼セレモニーを行い、友好を深めている。数十年来、台湾と日本の間で培われてきたこうした友好関係、安定的な関係は、中国大陸におもねり、日本を敵視する人の感情的な行為によって壊されることはなく、逆に多くの人に八田與一氏の功績を知らしめることとなり、台湾と日本の協力関係をより強いものにする」と強調した。頼・市長によると、銅像の修復作業は進められており、追悼セレモニーは、5月8日に予定どおり行えるという。