台北地方裁判所は10日、行政院を占拠して起訴されていた学生運動のリーダー、魏揚・被告ら10人に無罪の判決を言い渡した。また、11人に対しては、公務執行妨害と器物破損の罪で、罰金に替えることのできる懲役3カ月から5カ月の有罪判決を言い渡した。
3年前の2014年3月に議会である立法院の議場を占拠したいわゆる「ひまわり学生運動」が発生するが、この事件は、同年3月23日、この運動に参加していた一部の学生などが警察の制止を振り切って最高行政機関である行政院の建物に突入し、一部の部屋などを占拠したものだ。最終的には警察が放水車を出動させて、立てこもっていた学生らを排除している。この事件で、93人が公務執行妨害などで起訴されていた。この事件は、学生グループの黒色島国青年陣線の一部のメンバーが、立法院を占拠していた学生運動のメンバーに行政院に突入するよう呼びかけ、まず行政院の正門前の広場で座り込みを行った後、一部の学生と市民が行政院に突入したとされている。
そのうち、当時の学生のリーダーだったとされる黒色島国青年陣線の総招集人の魏揚・被告ら10人については、無罪判決が言い渡された。
判決では、うち魏揚・被告ら8人は犯罪を扇動したとされているが、当時の魏揚・被告らの言論は、参加者の志気を高め、中国大陸とのサービス貿易協定に不満を示したものであり、故意に他人に犯罪を犯すよう扇動としたと判断することは難しいとして、無罪の判断を示している。また、窃盗罪に問われていた2人も無罪となっている。
有罪判決が下された11人については、警察官が管轄していた障害物や行政院の門を共同で壊したとして懲役刑が言い渡されたが、この懲役刑は1日当たり台湾元1000元(日本円およそ3600円)の罰金に替えることができる。
この判決に対しては、控訴することができる。
「ひまわり学生運動」に関する訴訟では、3月18日に立法院の議場に突入して占拠した事件について、3月に台北地方裁判所は、当時の学生リーダーだった林飛帆・被告ら22人の被告に対して、無罪の判決を言い渡している。この判決を不服として、検察側は控訴している。