台湾元の対米ドルの為替レートが27日、過去2年半で最高値をつけている。アメリカのトランプ大統領の政策が思うように進まないことに加え、マーケットが、トランプ大統領はドル高の景気に対する影響を望まないと見ていることから、今月中旬にアメリカが利上げして以降、マーケットでは米ドルを支える力が弱まり、アジア通貨など米ドル以外の通貨の値上がりにつながっている。
永豊銀行外国為替交易科の黄意晴・科長は28日、資金が再び米ドル以外の通貨に流れていることに加え、アジアの株式市場における資金の動きが活発で、特に台北株式市場が外資の人気を集めていることから、台湾では外資が流れ込む形跡が見られると説明した。外国人投資家の資金は台湾に送金されると、規定により、株式や債券を買わねばならないため、台湾元が値上がりしても台湾株には有利に働くという。
黄・科長は、「こうした趨勢はアメリカの利上げの好材料が出尽くしたことによるもので、アジアの通貨は軒並み大幅に上昇している。台湾元のみならず、人民元、韓国ウォンも値上がりしている。日本円も上昇しており、台湾元の上昇は正常だ。アジア全体の株式市場の資金の動きも活発で、外資はアジアの株式市場を有望視しているので、台北株式市場の平均株価指数が1万ポイントに達する可能性もある」と指摘した。また、台湾株の配当利回りは米ドルの外貨預金の利息よりも高いため、今回の利上げによって米ドルが買われることはないという。