中央研究院天文及び天文物理研究所による国際的な研究グループが、現時点で世界最大の望遠鏡を用いて、ペガスス座にある連星系「LLペガシ(LL Pegasi)」の画像を取得、そこからこれは楕円形の軌道をした連星系であることを推定した。この成果は3日に対外的に発表され、国際的な科学雑誌に掲載された。
この研究を主導した中央研究院天文及び天文物理研究所のHyosun Kim博士によると「LLペガシ」は地球から約3400光年の距離にあり、体積は太陽の200倍。10年近く前にハッブル宇宙望遠鏡が捉えた画像では、周囲に前代未聞でほぼ完璧な形のらせん状の物体があることで知られている。
Kim博士によると、研究グループは昨年上半期、現時点で世界最大のアルマ望遠鏡(ALMA)を用いて最新の「LLペガシ」の画像を取得、新たな画像でもペガスス座のらせん状の特徴的な図案が確認できた。これは連星系の二つの星が移動する中で表層の気体とほこりなどが伸び、恒星を取り巻く物質となっている。
研究メンバーの一人、中央研究院天文物理研究所の呂聖元・副研究員は、らせん状の図案は完全な円形ではなく、一部切れ目があると指摘。研究グループが三次元映像と数値によるシミュレーションの結果を照合したところ、この連星系は細長い楕円形の軌道を持っているとの結論に達し、従来の円形の軌道ではないことがわかったという。
連星系は一周するのに100年以上かかるため、軌道の形を測量することはほぼ不可能だったが、今回の研究では初めてこの難題を解決したことになる。論文は天文学の専門雑誌、「Nature Astronomy」の3月号に掲載され、表紙にもなった。