228事件の責任所在について社会での意見が分かれている。228事件とは、1947年に起きた、当時の国民政府による一般の人たちに対する武力を用いた弾圧事件。数多くの人が殺され、投獄されたとされる。
28日で事件発生から70年となるのを控え、中央研究院近代史研究所の副研究員、陳儀深氏は27日、228事件の真相と責任の追及に関する新刊書の発表記者会見を行った。
陳儀深氏は誰が最大の責任を負うべきかについて、「脈絡のある推論や研究が必要で単一の公文書によって推定することはできない」としながらも、当時の国民政府で主席を務めていた蒋介石・元総統は多くの人の意見をきかずに台湾の行政長官を務めていた陳儀氏をかばい、彭孟緝氏を当時の高雄要塞司令部の司令に登用したことでその後の事件を引き起こしたと指摘し、蒋介石・元総統が最大の責任を負うべきとの見方を示した。
この記者会見は途中で抗議する人たちが会場になだれ込み、つかみ合いとなって混乱、主催者が警察に通報する騒ぎとなった。抗議した人の一人、文化研究者の武之璋さんは、本の内容は誇張されており、事実と異なると指摘、自分の研究によれば、当時の台湾社会では国民政府の統治に向き合い、反発した人々が政府機関や学校を襲ったため政府が兵隊を用いて平定したのだと説明、犠牲者の数も本の指摘する「2万人」以下だと反論した。
また、228事件に関する賠償は制限がなくなり、当時警察局で証言をとられただけの人でも賠償を受けられるようになっているとし、この事件を絶えず政治問題化することで、台湾のエスニックグループは永遠に和解できないと嘆いた。