蔡英文・総統が、228事件の真相を究明し、責任所在を明らかにすると述べた。蔡英文・総統は23日午前、228事件の犠牲者の遺族で海外に暮らす人たちの帰国団と会見した。228事件とは1947年2月に起きた、当時の国民政府に抗議する台湾の人たちが武力で弾圧された事件。大勢の人が殺され、投獄されたとされる。
蔡・総統は、今年は228事件から70年の節目の年だとした上で、70年前の権威主義による統治の過ちで、当時の台湾のエリートたちがみな失われ、台湾の人たちは現在に至ってもこの事件がもたらした影響を受け続けていると述べた。そして、政府には事件の真相をいっそう明らかにし、責任の所在をより明確かつ詳細にする義務があるとして、関連部署に対して当時の公文書を整理するよう指示し、真相を完全に明るみに出すよう努力していることを説明した。
蔡・総統は、「今日、国史館は『228事件関連公文書』6冊を発行した。これからも解読した公文書をより多く明らかにしていく。そして整理し、出版し、公開し、研究していくことで、社会により詳しい理解をさせたい」と述べた。蔡・総統は、「被害者だけで、加害者不在」という現状を打破し、責任の所在を明らかにしていく考えを強調した。
なお、今回、国史館が出版した資料では、当時台湾の行政長官だった陳儀氏が、国民政府の主席でまだ中国大陸にいた蒋介石・元総統にあてて打った電報が初めて公開されたものとして注目されている。内容は、抗議する人たち(反逆者)を押さえつけるため、派兵を要請したもの。