台湾中部・台中市に位置する空軍の清泉崗基地内で麻薬らしき物(アンフェタミン及びケタミンの疑い)が見つかり、政府が事態を重く受け止めている。同基地の作業エリアそばの道路で20日、麻薬と見られる粉末の入った小さな袋が51個、さらにこれを吸入するための道具も一つ見つかった。基地内の兵士全員を対象に尿検査を行ったところ、20人に陽性反応が出たという。
林全・行政院長は23日の閣議で、麻薬は台湾社会に危害を与えるもので、政府の各機関は麻薬撲滅に努めているが情勢は依然として厳しいと強調。そして、国軍は国家の安全と社会の安定を支える重要な柱で、麻薬などは断固許されないとして、国防部に全面的かつ徹底的な調査を命じた。
行政院の徐国勇・報道官は閣議後、林・行政院長の話として、「軍隊の紀律は厳格で徹底されなければならない。軍に麻薬問題などもってのほかだ。国防部はこの問題を直視し、全面的かつ徹底的に調査して、紀律を貫徹するように」と話した。
台湾では最近、若者の麻薬使用が問題となっており、林・行政院長は法務部に対し、3月15日までに新興薬物に対する対抗策をまとめるよう要求、また、衛生福利部にも新興薬物の通報メカニズムの加速を求め、こうした薬物の氾濫を速やかに防ぐよう指示した。教育部には向こう1ヶ月以内に、各学校で2時間の麻薬防止クラスを実施するなど、宣伝を強化するよう求めた。