行政院農業委員会の水産試験所と東部海洋生物研究センターはこのほど、シイラの魚群移動の実態を調査するため、日本の長崎県と鹿児島県の水族館と共同で研究を進めることになった。
シイラは暖かい海に分布する魚で、台湾ではその外観から「鬼頭刀」(グイ・トウ・ダオ、鬼の頭の刀)と呼ばれている。台湾東部の海域では、最も経済的な価値の高い魚とされており、年間の漁獲量は台湾元で1億6000万元(日本円でおよそ5億8000万円)に達している。
水産試験所によると、台湾東部は夏場に西南の季節風が比較的弱く、海面の温度が高いため、表層の状況は比較的に安定しているが、冬場は東北の季節風が強く、表層は安定しない。このため、台湾東部に生息するシイラは、夏場は表層で暮らし、冬場は比較的深いところで暮らしている。
これに対して、鹿児島湾では海流が安定しているため、表層の状態も安定しており、季節を問わず表層で暮らしている。
水産試験所では、日本をはじめとする各国の漁業学者と交流を進め、異なる環境でのシイラの行動の特徴を突き止めたいと考えている。