国防部が、中共人民解放軍の航空母艦「遼寧号」が台湾海峡を北上しているとされることに対し、厳重な警戒を続けると説明した。「遼寧号」は昨年12月、「第一列島線」を越えて西太平洋への遠海訓練を行い、その後、台湾本島の東部を南下して海南島の基地に向かった。その際、「遼寧号」は蔡英文・総統の外遊期間を利用して台湾海峡の中間ラインに沿って北上し、青島の基地に戻るとの憶測が広がった。しかしこうした噂に対し、国防部は認めようとせず、「遼寧号」の動向は全て掌握していると答えるのみだった。
蔡英文・総統がニカラグアを訪問している10日深夜、「遼寧号」が台湾海峡の中間ラインの西側をゆっくりと北上しており、空軍はIDF及びF-16などの戦闘機を緊急発進させて警戒しているとの噂が広がった。国防部はしかしこれも認めず、引き続き動向の掌握に努め、適切なタイミングで関連の情報を明らかにするとして国民に安心するよう呼びかけた。
しかし、蔡・総統に随行している総統府の黄重諺・報道官が海外で、蔡・総統は状況を全て把握しており、国防部と政府の国家安全部門に対応を指示したと述べると、国防部もついに説明。国防部は、国軍は国家の安全を守るため、周辺で起きる可能性のある安全リスクを対象に初期の警戒行動をとると明らかにし、「遼寧号」が基地に向かって北上している事実を認めた。国防部によると、10日の夜には台湾海峡の南の海域に到達してはいないが、国軍は厳重な警戒を保ち、台湾海峡に接近した場合は徹底した監視と対応で動向を掌握すると言うこと。